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SNS運用代行は何をどこまでやってくれる?車屋の業務範囲の実際

SNS運用代行は何をどこまでやってくれる?車屋の業務範囲の実際

「SNS運用代行って、結局どこまでやってくれるんですか?」問い合わせをいただいたときに、一番多く聞かれる質問です。

そしてこれは、聞いておいて正解の質問です。運用代行でトラブルになる原因の筆頭は、料金でも成果でもなく業務範囲の認識違いだからです。契約してから「それはこちらでやるんですか?」が始まると、ほぼ止まります。

はじめまして、株式会社8fect代表の渡邊大地です。新卒で二輪部品商に3年、輸入車専門販売店で5年、ECの立ち上げとYouTube・Instagram運用、映像制作を自分の手でやってきました。今は中古車販売店などの車屋さん・バイク屋さん専門のSNS運用代行として累計40社以上を支援しています。

この記事では、受注している側から「何をやって、何をやらないのか」を工程ごとに開示します。自社に都合のいい話だけにならないよう、運用代行に任せない方がいい領域も書きます。

結論:業務範囲は「5工程を誰がやるか」で決まる

SNS運用には5つの工程があります。業務範囲の話は、この5つを自社と代行会社でどう分けるかという話に集約されます。

  1. 企画:何を投稿するか決める
  2. 撮影:素材を撮る
  3. 編集・投稿:形にして公開する
  4. コメント・DM対応:反応に返す
  5. 分析・改善:数字を見て次を決める

「SNS運用代行」という同じ名前のサービスでも、この5つのうち1つしかやらない会社もあれば、5つ全部やる会社もあります。だから金額も中身も比較しづらいのです。

工程別|やってくれること・やってくれないこと

一般的に、各工程で何が含まれやすく、何が含まれにくいかを整理します。

工程含まれやすい含まれにくい
企画投稿テーマ案、タイトル案、構成店の強みや方向性を決めること自体
撮影(撮影込みプランなら)来店して撮影低額プランでの現地撮影、臨時の追加撮影
編集・投稿カット、テロップ、サムネ、予約投稿当日中の差し替え、無制限の修正
コメント・DM定型的な返信、一次受け見積もり回答、在庫の有無、クレーム対応
分析・改善月次レポート、次月の企画反映来店数・成約数の計測そのもの

この表の右側が、契約前に確認されないまま進んでトラブルになる領域です。

見落とされやすいのは「分析・改善」

5工程のうち、契約書に書かれないまま消えやすいのが分析です。レポートが付いていても、中身が表示回数とフォロワー増減の一覧だけだと、次に何を変えるかが決まりません。

見たいのは「どこで落ちているか」です。最後まで見られていないのか、見られているのにプロフィールに来ていないのか、プロフィールまで来て問い合わせがないのか。落ちている箇所によって打ち手が変わるので、そこを特定して次月の企画に反映するところまでが分析の範囲かどうかを確認してください。

あわせて、来店数や成約数の計測は代行会社側では追えません。「SNSを見て来た」と言われた件数を店側で記録する運用を、最初に決めておくと成果の話がしやすくなります。

一番もめるのは「撮影は誰がやるのか」

5工程の中で、認識違いが一番起きるのが撮影です。

「撮影込み」と「素材支給」はまったく別のサービス

低額のプランでは、ほぼ素材支給です。つまりお店側がスマホで撮って送り、代行会社が編集して投稿します。これは実質「編集代行」で、それが分かって契約していれば問題ありません。

問題は「撮影込みだと思っていた」場合です。毎月の撮影時間がそのまま自社の負担になるので、2〜3ヶ月で素材が送られてこなくなり、投稿が止まります。

車屋ならではの撮影の論点

  • 在庫の入れ替わり:撮った車が売れたら、公開のタイミング設計をやり直すことになる
  • 天候:屋外撮影が多く、雨で日程変更が発生する。その振り替えが含まれるかどうか
  • 映り込み:ナンバー、他のお客様の車、店内の書類の処理を誰が確認するか
  • 撮影の立ち会い:社長やスタッフが出演する場合、その時間を誰が確保するか

一般業種向けの運用代行だと、この4つが毎回ゼロからの確認になります。そのやり取りの時間も、結局どこかのコストに入っています。

コメント・DM対応は「どこから店に渡すか」を決める

ここも線引きが必要な工程です。代行会社が答えられるのは、一般的な質問や定型的なやり取りまでです。

一方で「この車まだありますか」「いくらまで下がりますか」「下取りいくらになりますか」は、在庫と相場と商談状況を見ている人しか答えられません。ここを代行会社が推測で答えると、お客様に間違った情報が渡ります。

なので実務上は「一次受けまで代行、商談に関わる話は店に渡す」が現実的です。渡すルール(どのツールで、何分以内に、誰に)を最初に決めておくと安心です。

運用代行に任せない方がいいこと

自社に不利な話ですが、ここが一番大事です。外注してはいけない領域が2つあります。

1|店の方向性と「発信のハードル」の決定

「運用代行を入れたら、なんか軽いノリの発信になってしまった」というのは、実際によく聞く話です。代行会社は数字を出すために、伸びやすい作り方に寄せます。その結果、集まる客層が変わることがあります。

どこまでやるか・やらないかを決めるのは、店側の仕事です。ここを丸投げすると、再生数は出ているのに来てほしい客が来ない状態になります。

2|一次情報を出すこと

「その車を実際に触った経験」「お客様とのリアルな会話」「自分の店のこだわり」。これは外から調べて埋められません。

逆に言えば、この一次情報が出てくる会社なら、代行側は企画から全部回せます。何を渡すべきかはSNS運用代行の依頼前に準備すべきことにまとめています。

8fectの線引き

参考として、弊社がどこで線を引いているかを書いておきます。

8fectが「やる」と決めていること

① 最初に決めた内容の修正は、無料で何度でも対応します
納品後7日以内であれば、最初にお約束した内容の範囲で修正します。追加費用はいただきません。

② 制作にかかる通常の経費は、こちらで持ちます
撮影や編集で普段から必要になる費用を、あとから請求することはありません。

③ 納品する動画の権利トラブルには、責任を持ちます
弊社が撮影・編集した部分で、他人の著作権などを侵害しないよう管理しています。

8fectが「やらない」と決めていること

① 最初の約束にない変更は、無料ではお受けしません
「やっぱり別の車も入れたい」「構成を丸ごと変えたい」など、当初の内容から外れる変更は、お断りするか、追加料金でのご相談になります。

② お店側の事情で増えた費用は、負担しません
撮り直しや急な予定変更など、お店側の都合で費用が発生した場合は、ご負担をお願いしています。

③ お店からいただいた素材の権利までは、保証できません
お預かりした写真・ロゴ・BGMなどは、使ってよいものかどうかをお店側で確認していただく必要があります。

④ 撮影直前のキャンセルには、費用がかかります

  • 撮影日の7〜3日前:制作費の50%
  • 撮影日の2日前以降:制作費の100%

サービス全体の説明は車屋/バイク屋のSNS運用代行とは?依頼できる範囲・費用・選び方に書いています。

契約前に「文面で」確認する8項目

口頭の「やりますよ」は、認識違いの温床です。この8つは見積書か契約書の文面で確認してください。

  1. 撮影は含まれるか。含まれる場合、月に何回・何時間か
  2. 雨天などで撮影が流れた場合、振り替えは無償か
  3. 企画は誰が出すか。こちらがネタを出す必要はあるか
  4. 月の本数の内訳(横動画・ショート・静止画)はどうなるか
  5. 修正は何回まで無償か
  6. コメント・DMはどこまで対応し、どこから店に渡すか
  7. レポートに改善提案は入るか(数字の一覧だけではないか)
  8. アカウントの所有権と、契約終了後の素材・データの扱いはどうなるか

8つ目は見落とされがちですが重要です。アカウントの管理権限が代行会社側にあると、解約時に引き継げないことがあります。アカウントは店の資産なので、所有は店側で持ってください。

よくある質問

撮影だけ頼むことはできますか?

できる会社もあります。ただ、撮影だけ切り出すと「何を撮るか」が決まっていないまま現場に行くことになるので、企画とセットの方が結果は出ます。社内に企画を出せる人がいる場合は、撮影・編集だけ外注する形で十分成立します。

途中から業務範囲を広げられますか?

広げられます。むしろ、最初は範囲を絞って始めて、続けられる形が見えてから広げる方が失敗しません。最初から全部任せようとすると、月額が上がったぶん短期の成果を求めてしまい、お互いに苦しくなります。

業務範囲が曖昧な会社は避けるべきですか?

曖昧なまま契約するのは避けた方がいいです。ただ「曖昧な会社が悪い」とも限らず、聞けば明確に答えてくれる場合もあります。上の8項目を聞いて、文面に落としてもらえるかどうかで判断してください。失敗パターンは車屋のSNS運用代行で失敗する会社の共通点にまとめています。

まとめ

  • 業務範囲は「企画・撮影・編集と投稿・コメント対応・分析」の5工程を誰がやるかで決まる
  • 一番もめるのは撮影。「撮影込み」と「素材支給」はまったく別のサービス
  • コメント・DMは「一次受けまで代行、商談に関わる話は店」が現実的
  • 店の方向性の決定と一次情報は外注できない。ここを丸投げすると客層がズレる
  • 8項目を文面で確認する。特にアカウントの所有権は店側で持つ

今日やることは1つです。検討中の見積書を開いて、「撮影」と「企画」の2語が入っているか探してください。入っていなければ、その2つは自社の仕事です。

業務範囲の相談から始めたい方へ

株式会社8fectは、車屋・バイク屋に専門特化したSNS運用代行・映像制作会社です。二輪部品商3年、輸入車専門販売店5年を経て独立し、累計40社以上のYouTube・Instagram運用を支援してきました。業界の商流と現場のオペレーションが分かっている前提で、企画から撮影・編集・分析までお手伝いしています。

「他社の見積もりの範囲を見てほしい」「自社はどこまで任せるべきか決めたい」というご相談も歓迎です。8fectのSNS運用代行は月額10万円〜が目安です(詳細は公式LINEで)。

この記事を書いた人

渡邊 大地(わたなべ だいち)/株式会社8fect 代表取締役

二輪部品商で3年、輸入車専門販売店で5年。EC立ち上げ、SNS運用、映像制作を売る側の現場で担当してきました。2026年1月に独立し、いまは中古車販売店などの車屋さん・バイク屋さんだけに特化して、YouTube・Instagramの運用代行と映像制作をしています(累計40社以上を支援)

大阪自動車青年会議所、近青協情報委員会、滋賀自動車整備振興会などで、車屋・バイク屋向けのSNS運用について講師を務めています。大阪府在住。

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