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車屋の動画制作は1本いくらかけるべきか|用途別の制作費の考え方

車屋の動画制作は1本いくらかけるべきか|用途別の制作費の考え方

「動画を作りたいけど、1本いくらが妥当なのか分からない」「見積もりが30万円と5万円で、何がそんなに違うのか説明されても判断できない」中古車販売店などの車屋さん・バイク屋さんからよくいただく相談です。

結論から書くと、動画の制作費は「その動画に何年働いてもらうか」で決めるのが一番ズレません。1本に高くかけるべき動画と、安く量を出すべき動画は別物です。

はじめまして、株式会社8fect代表の渡邊大地です。新卒で二輪部品商に3年、輸入車専門販売店で5年、EC運営とYouTube・Instagram運用、映像制作を自分の手でやってきました。今は車屋・バイク屋専門のSNS運用代行・映像制作として累計40社以上を支援しています。

まず一般的な制作費の相場

自動車業界に絞った制作費のデータは公開されていないので、映像制作全体の相場から押さえます。

映像制作会社Lumiiの料金表(最終更新2026年10月6日)では、全体の目安として「動画1本あたり30万円〜200万円程度」とされ、同社240案件の中央値は63万円と記載されています。種類別だとこうなります。

動画の種類価格帯(同料金表より)
会社紹介動画40万〜100万円(1分40〜50万/3分60〜70万)
サービス・商品紹介動画30万〜80万円(1分30〜40万/3分50〜60万)
インタビュー・お客様の声30万〜50万円
縦型ショート・SNS用動画1本3万〜20万円(初期設計は別途35万〜50万円)

費用の内訳は、企画費10万〜50万円、実写素材の作成費10万〜200万円、編集費(実写)5万〜30万円とされています。なお、この数値は制作会社が自社の受注実績をもとに出したもので第三者調査ではないので、幅として見てください。

車屋がこの表を見るときの注意点

この相場は「1本作って納品して終わり」の単発制作の価格です。車屋のSNS運用で必要なのは毎月出し続ける動画なので、同じ単価では成立しません。

つまり、相場表をそのまま当てはめると「高すぎて続けられない」という結論になります。だから用途で分ける必要があります。

動画を2種類に分けて考える

車屋の動画は、性質が違う2つに分かれます。

資産型|長く働き続ける動画

店の紹介、代表の考え方、専門分野の解説、採用向けの会社紹介。内容が古くならないので、一度作れば何年も使えます。

広告は出稿を止めた瞬間にゼロになりますが、この手の動画は24時間365日、検索やおすすめ経由でお客様を連れてきます。だからここには1本にお金をかける価値があります。HP、営業、採用でも使い回せます。

量産型|鮮度が命の動画

在庫紹介、入庫報告、整備の様子、ショート動画。車が売れたら役目が終わるので、寿命は短いです。

ここに1本30万円かけるのは合いません。必要なのは本数と頻度で、1本あたりを安く速く回せる体制です。

用途別|いくらかけるべきか

上の2分類で整理すると、予算配分はこうなります。

用途型考え方
店舗・代表の紹介資産型年単位で使うので1本に集中投資。HP・営業・採用でも使う
専門分野の解説資産型検索で長く読まれる。内容の正確さに時間をかける
在庫紹介量産型売れたら終わり。安く速く、数を出す
ショート・リール量産型1本の完成度より本数。冒頭2秒だけに手をかける
採用向け資産型求人広告と違い掲載期間に縛られない。使い回しが効く
レースPV・カスタムPV資産型イベント性が高く、作品としての完成度が意味を持つ

「綺麗な1本」より「雑でも12本」が効く場面

ここが一番お伝えしたいところです。同じ予算を使うなら、量産型の領域では本数に回した方が結果が出ます。

理由は単純で、SNSは打席に立った回数で決まるからです。1本の完成度を上げても、見られなければゼロです。12本出せば、どのテーマが刺さるか・どの冒頭が止まるかのデータが12回ぶん取れます。

実際、画質とショート動画の伸びはほぼ関係ありません。冒頭で止められて、人が映っていて、伝えたいことが1つに絞れていれば、スマホ撮影でも十分届きます。

逆に、お金をかけるべき場面

  • HPのトップに置く、店の第一印象を決める動画
  • 高単価車・専門性を打ち出す動画(映像の質が信頼に直結する)
  • 採用で使う会社紹介(求職者は店の雰囲気を見ている)
  • イベントやレースなど、二度撮れない現場

※8fectではこれらの動画制作も全て対応可能!

この4つは、安く作ると逆効果になります。何年も人目に触れる場所に置くものなので、ここは単発でも予算を取ってください。

年間予算から逆算する考え方

実務的には、1本あたりの単価から考えるより年間の総額から配分した方が決めやすいです。

年間で動画にかけられる額を先に決めて、そのうち2〜3割を資産型の数本に、残りを量産型の継続分に回す。この比率で組むと、看板になる動画を持ちながら毎月の発信も止まりません。

よくある失敗は、最初に資産型へ全額を使ってしまうパターンです。立派な1本はできますが、その後の継続分が残っていないので発信が止まります。動画は出し続けて初めて潜在顧客に接触できるので、継続側の予算を先に確保してください。

見積もりのどこを見るか

制作費の差は、ほぼ「人が何日動くか」です。確認すべきはこの5つです。

  1. 撮影は何人体制で、何時間(何日)か
  2. 企画・構成は含まれるか。それとも台本はこちらで用意するのか
  3. 修正は何回まで無償か
  4. 縦型(ショート)への再編集は含まれるか、別料金か
  5. 撮影素材(元データ)は納品されるか

5つ目は見落としがちですが重要です。元素材が手元に残れば、あとから別の切り口で再編集できます。1回の撮影を複数本に展開できるので、実質の単価が下がります。

運用代行として毎月任せる場合の費用は車屋のYouTube運用代行の費用相場に分けて書いています。

1回の撮影から何本取れるかで考える

実務上、制作費を下げる一番効く方法は「撮影の回数を減らして、1回から取れる本数を増やす」ことです。

移動と段取りが制作費の大きな部分を占めるので、同じ日に複数台・複数企画を撮れば1本あたりが下がります。横動画を撮るついでに縦の素材も確保しておけば、ショートも同じ撮影から作れます。

そのためには、撮る前に企画が決まっている必要があります。企画の作り方は車屋のYouTubeで再生されやすい企画・されにくい企画を参考にしてください。

よくある質問

自分で撮れば制作費はゼロになりますか?

外注費はゼロになりますが、社内の時間はかかります。撮影・編集にかかる時間を時給換算すると、量産型の動画は外注した方が安くなることもあります。どこまで自分でやるかは、撮れる人と時間が社内にあるかどうかで決めてください。

安い編集だけの外注でも大丈夫ですか?

量産型なら十分成立します。ただし「何を撮るか」が決まっていないと、編集者に渡す素材自体が出てこなくなります。企画を社内で持てるなら、編集だけ外注する形は合理的です。

最初の1本は何を作るべきですか?

店と代表の紹介動画をおすすめしています。資産型なのでHP・営業・採用で使い回せますし、SNSで知ってもらった人が最初に見る場所にもなります。在庫紹介から始めると、売れた時点で残らないのが難点です。

まとめ

  • 映像制作の一般相場は1本30万〜200万円程度(Lumii・2026年10月更新/中央値63万円)
  • ただしこれは単発制作の価格。毎月出す動画を同じ単価では回せない
  • 動画は「資産型(長く働く)」と「量産型(鮮度が命)」に分けて予算を配分する
  • 量産型は1本の完成度より本数。打席の数がデータになる
  • 見積もりは「人が何日動くか」で決まる。元素材の納品があるかも必ず確認する

今日やることは1つです。作りたい動画を「何年使うか」で仕分けてください。1年以上使うなら投資、1ヶ月で終わるなら量産。それだけで予算の判断がつきます。

制作費の配分から相談したい方へ

株式会社8fectは、車屋・バイク屋に専門特化したSNS運用代行・映像制作会社です。二輪部品商3年、輸入車専門販売店5年を経て独立し、累計40社以上のYouTube・Instagram運用と映像制作を手がけてきました。業界の商流と現場のオペレーションが分かっている前提で、企画から撮影・編集までお手伝いしています。

「この予算で何が作れるか知りたい」「単発の制作だけ頼みたい」というご相談も歓迎です。8fectのSNS運用代行は月額10万円〜が目安です(詳細は公式LINEで)。

この記事を書いた人

渡邊 大地(わたなべ だいち)/株式会社8fect 代表取締役

二輪部品商で3年、輸入車専門販売店で5年。EC立ち上げ、SNS運用、映像制作を売る側の現場で担当してきました。2026年1月に独立し、いまは中古車販売店などの車屋さん・バイク屋さんだけに特化して、YouTube・Instagramの運用代行と映像制作をしています(累計40社以上を支援)

大阪自動車青年会議所、近青協情報委員会、滋賀自動車整備振興会などで、車屋・バイク屋向けのSNS運用について講師を務めています。大阪府在住。

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