車屋のYouTube運用代行の費用相場|月額の内訳を運用側が正直に書く
「YouTube運用代行に頼みたいけど、月いくらが普通なのか分からない」。車屋さん・バイク屋さんから、いちばん最初に聞かれるのがこの質問です。
調べると「月5万円」から「月150万円」まで出てきます。30倍の開きがあるものを「相場」と言われても判断のしようがありませんし、出てくる記事のほとんどは一般業種向けで、車屋の現場を見たことがある人が書いたものではありません。
株式会社8fectの渡邊です。新卒で二輪部品商に3年、そのあと輸入車専門店で5年、ECの立ち上げからYouTube・Instagramの運用、映像制作までを自分で回してきました。今は中古車販売店などの車屋さん・バイク屋さん専門のSNS運用代行会社として、累計40社以上のアカウントを見ています。つまり、発注する側と受注する側の両方を経験しています。
この記事では、一般的な費用相場が車屋にそのまま当てはまらない理由、月額が何に消えているのかの内訳、「うちは月いくらが妥当なのか」を判断する考え方を書きます。自社の受注に不利なことも含めて正直に書きます。
結論:YouTube運用代行の費用は「月額の数字」ではなく「1本あたりの工数」で見る
先に結論から書きます。運用代行の見積もりを比べるときに見るべきポイントは、次の4つです。
- 月額の総額ではなく、月何本つくるのかで割った「1本あたりの金額」で比べる
- その1本に、企画・撮影・編集・サムネイル・投稿・分析のどこまで入っているのかを確認する
- 撮影に誰が行くのか(来るのか、素材を送るのか)を必ず先に決める
- 成果を何で判断するかを、契約前に文章で合意しておく
この4つが揃っていない見積もりは、金額が安くても高くても比較できません。逆に揃っていれば、他社より高くても安くてもその理由が説明できるはずです。
前提:世の中の「YouTube運用代行 費用相場」は車屋向けの数字ではない
まず、一般的に公開されている相場を並べておきます。これは他社が出している数字で、8fectの価格ではありません。
一般的に公開されている費用相場
| タイプ | 月額の目安 | 主な業務範囲 |
|---|---|---|
| 編集代行型 | 月1〜5万円 | 店側が撮った素材の編集とサムネイル制作のみ |
| 動画制作型 | 月5〜20万円 | 撮影・編集・サムネイル制作 |
| 企画・運用型 | 月20〜50万円 | 企画・台本・編集・投稿・分析 |
| 一気通貫型 | 月50〜150万円以上 | 戦略立案から企画・撮影・編集・投稿・分析・改善まで |
出典は株式会社Lumiiの費用相場記事(2026年8月版)と株式会社HolyTechの費用相場記事(2026年版)です。後者は業界全体の相場を月5〜80万円、中心帯を月20〜60万円としています。この数字自体は大きく外れていないと思います。問題は、これが「業種を問わない平均」だということです。
車屋に当てはめると、どこがズレるか
車屋・バイク屋のYouTubeが一般業種と決定的に違うのは、撮影の対象が動く・でかい・天候に左右されるという点です。
- 在庫車を撮るには、まず車を出して、洗って、置き場所を作る必要がある。撮影前の準備がスタッフの手を止める
- 屋外撮影は雨で飛ぶ。撮影日をリスケすると、その月の投稿本数がまるごとずれる
- 商談や来店が入れば、演者である社長・営業スタッフは当然そちらを優先する(それが正しい)
- 在庫は売れたら消える。撮ったのに公開前に売れて、動画が出せなくなることがある
- 車種・年式・整備内容の知識がないと台本が書けない。外すと詳しい視聴者ほど離れる
会議室にカメラを立てれば成立する一般業種のYouTubeとは、同じ「月4本」でも確保すべき時間とリスケの発生率が違います。だから金額だけを他業種の相場と比べても意味がないわけです。
ちなみに、SNS運用代行全体の依頼範囲や選び方は車屋/バイク屋のSNS運用代行とは?依頼できる範囲・費用・選び方にまとめています。この記事はそのうち「YouTubeの費用」だけを掘り下げたものです。
月額の内訳|そのお金は何に消えているのか
運用代行の月額は、ほぼ人件費です。機材でも編集ソフトでもなく、誰かが何時間その動画に向き合ったかで決まります。だから内訳は「工程ごとの時間」で見るのがいちばん分かりやすい。
工程は大きく5つに分かれる
- 企画・構成:どの在庫を、誰が、何を喋るか。競合の確認、タイトル案、台本まで
- 撮影:移動、車の準備、セッティング、本番、撮り直し、素材の吸い出し
- 編集:カット、テロップ、色調整、音の処理、書き出し
- サムネイル・タイトル・概要欄:編集より短時間だが、いちばん数字が動く
- 投稿後の分析・改善:クリック率と視聴維持率を見て次の企画に反映する
8fectで実際にかかっている工程別の時間は次のとおりです。
| 工程 | 長尺1本あたりの実工数 | ショート1本あたりの実工数 |
|---|---|---|
| 企画・構成 | 1週間〜2週間 | 1週間〜2週間 |
| 撮影(移動・準備含む) | 5〜10時間 | 5〜10時間 |
| 編集 | 3〜8時間 | 1〜3時間 |
| サムネ・タイトル・概要欄 | 1〜2時間 | 1〜2時間 |
| 分析・改善提案 | 1週間 | 1週間 |
撮影は1日で複数本まとめて撮れるので、本数が増えるほど1本あたりの効率は上がります。8fectが1回の撮影で撮っている本数は平均で6本です。逆に月1本だけ頼むと移動と準備のコストが全部その1本に乗る。「本数が少ないほど安く済む」とは限りません。
見積もりで確認すべき「入っていない項目」
トラブルになるのは金額の高さではなく「入っていると思っていたものが入っていなかった」ときです。契約前に次の項目を一つずつ潰してください。
- 撮影は誰が行くのか。月何回来るのか。交通費は別か
- 台本は作ってもらえるのか、店側が用意するのか
- ショート動画は長尺からの切り出しか、別撮りか。本数はどう数えるのか
- サムネイルは何案出るのか。修正は何回まで無料か
- 投稿作業(アップロード・概要欄・公開設定)はどちらがやるのか
- レポートは出るのか。契約期間の縛りと途中解約の条件はどうなっているか
特に揉めやすいのが「撮影は誰が行くのか」です。月額が安い会社は、ここを店側の持ち出しにしていることが多い。それで回る会社もありますが、前提を聞かないまま契約して3ヶ月目に「撮る人がいない」で止まるのが典型的な失敗です。
月額いくらが妥当か|本数と体制から逆算する
「相場だからこの金額」ではなく、自分の店の体制から逆算するほうが早い。判断材料は、月何本出したいか・社内に撮れる人がいるか・演者を誰にするかの3つです。
| 月の本数 | 向いている会社 | この本数でできること・できないこと |
|---|---|---|
| 長尺 月2本 | まず試したい/演者の時間が取りにくい | チャンネルの型を作るところまで。数字で判断するには時間がかかる |
| 長尺 月4本+ショート | 本気で集客の柱にしたい | 週1ペースで検索にも乗り始める。多くの会社の現実的な着地点 |
| 長尺 月8本以上 | 在庫が多い/複数店舗/採用も狙う | 企画のストックと社内の撮影体制が両方ないと破綻する |
8fectのSNS運用代行は月額10万円〜が目安です(詳細は公式LINEで)。
この判断の前に「そもそも外注すべきか、社内でやるべきか」で迷っている場合は、車屋/バイク屋のSNS運用は外注すべきか、自社でやるべきか|判断基準を整理するを先に読んでもらったほうが早いです。
「安い運用代行」は何を削っているのか
月5万円の運用代行は、詐欺でもなんでもありません。ちゃんと何かを削ってその金額にしています。削っているものが自社にとって必要かどうかで判断すればいいだけです。
- 撮影を削る:店側の素材を編集するだけ。撮れる人が社内にいるなら合理的
- 企画を削る:台本は店側。何を撮るか決まっているなら問題ない
- 分析を削る:投稿して終わり。伸びなかったときに原因が分からない
- 担当者を削る:1人で何十社も持つ。返信が遅く、業界知識も入らない
- 業界理解を削る:全業種を同じ型に流す。車屋の視聴者にはすぐバレる
この中でいちばん取り返しがつかないのが「分析を削る」です。投稿だけ積み上がって数字の読み方が残らないので、半年やっても社内に何も蓄積しません。他社から引き継いだ案件では、運用代行がスタートしてから一度も担当者と会ったことがないということがありました。
費用対効果はどう見るか|再生数ではなく来店と商談で見る
「月30万円払う価値があるか」を再生数で判断しようとすると、まず間違えます。再生数は広告でも買えますし、車と関係ない層に届いても数字は伸びるからです。見るべきは、来店した人が来店前にどこを見ていたか、来店から成約までの時間がどう変わったかです。
8fectの支援先で出ている数字を条件付きで挙げます。いずれも8fect調べで、すべての会社で同じ結果が出るわけではありません。
- 車両販売台数が最大300%UP(最大値・一部の支援先での実績/8fect調べ)
- 来店後の商談時間が約50%削減(YouTubeを見て来店したお客様の場合/8fect調べ)
- 月間平均販売台数が200%超UP(YouTube視聴経由の来店客について・一部支援先の実績/8fect調べ)
費用対効果としていちばん分かりやすいのは商談時間です。YouTubeを見てから来た人は、車のことも店のことも誰が対応するかも、だいたい分かった状態で来ます。説明から始める商談ではなく、確認から始める商談になる。1件あたりの接客時間が減れば、同じ人数で回せる商談数が増えます。
逆に、伸びない会社にも共通点があります。そちらはYouTubeが伸びない車屋さん/バイク屋さんの共通点5つ|運用代行が見た現場にまとめました。費用を決める前に、自社が当てはまっていないか確認してください。
よくある質問
月5万円の運用代行でも成果は出ますか?
社内に撮れる人がいて何を撮るかも決まっているなら、編集代行を月5万円で頼むのは合理的です。逆に「何を撮ればいいか分からない」状態で編集代行だけを頼むと、素材が上がってこず契約だけが残ります。金額ではなく、自社に何が足りていないかで選んでください。
動画制作だけを1本単位で頼むことはできますか?
できますし、向いている場面もあります。ただしYouTubeは本数を出しながら数字を見て直す前提のものなので、集客が目的なら継続で組んだほうが結果的に安く済みます。
どのくらいの期間で成果が出ますか?
3ヶ月で判断するのは早すぎます。実際に数字が動き出したのは、当社の平均で半年〜1年でした。YouTubeは投稿した動画が何ヶ月も検索と関連動画から呼ばれ続けるので、止めた瞬間にゼロになる広告とは効き方が違います。
まとめ
- 一般的な相場は月5〜80万円・中心帯は月20〜60万円。ただし車屋の撮影事情は反映されていない
- 月額はほぼ人件費。どの工程まで含むかで金額が決まる
- 総額ではなく「1本あたりいくらで、何が入っているか」で比べる
- 安い会社は何かを削っている。削られて困るものかだけを見る
- 費用対効果は再生数ではなく、来店した人の状態と商談時間で見る
見積もりを取る前に「月何本出せる体制なのか」を社内で決めてください。そこが決まっていないと、何社から見積もりを取っても比較できる形になりません。
車屋・バイク屋のYouTube運用は8fectへ
株式会社8fectは、車屋さん・バイク屋さんに特化したSNS運用代行・映像制作の会社です。二輪部品商で3年、輸入車専門店で5年、売る側にいた経験をそのまま運用に使っています(累計40社以上/8fect調べ)。
「うちの体制なら月いくらが妥当か」「他社の見積もりが適正か見てほしい」という相談だけでも大丈夫です。公式LINEからご連絡ください。
この記事を書いた人
渡邊 大地(わたなべ だいち)/株式会社8fect 代表取締役

二輪部品商で3年、輸入車専門販売店で5年。EC立ち上げ、SNS運用、映像制作を売る側の現場で担当してきました。2026年1月に独立し、いまは中古車販売店などの車屋さん・バイク屋さんだけに特化して、YouTube・Instagramの運用代行と映像制作をしています(累計40社以上を支援)
大阪自動車青年会議所、近青協情報委員会、滋賀自動車整備振興会などで、車屋・バイク屋向けのSNS運用について講師を務めています。大阪府在住。
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