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車屋のSNS運用代行で失敗する会社の共通点|運用側から5つ挙げます

車屋のSNS運用代行で失敗する会社の共通点|運用側から5つ挙げます

「SNS運用代行を入れたけど、半年で何も変わらなかった」「結局やめた」。こういう話は、業界内でよく聞きます。

受注している側として正直に書くと、こうなる原因は代行会社の力量だけではありません。成果が出なかった案件には、発注した会社の側にもはっきりした共通点があります。そして、その共通点は契約前にほぼ判別できます。

はじめまして、株式会社8fect代表の渡邊大地です。新卒で二輪部品商に3年、輸入車専門販売店で5年、ECの立ち上げとYouTube・Instagram運用、映像制作を自分の手でやってきました。今は中古車販売店などの車屋さん・バイク屋さん専門のSNS運用代行として累計40社以上を支援しています。

この記事では、実際に止まってしまった案件から見えた5つのパターンを書きます。自社の売り込みにならないよう、弊社側の落ち度も含めて書きます。

結論:失敗する会社の共通点は5つ

  1. 社内に窓口が決まっていない(誰に連絡すればいいか分からない)
  2. 方向性を決めずに丸投げしている(誰に来てほしいかが共有されていない)
  3. 再生数で評価している(来店や問い合わせを追っていない)
  4. 成果の判定が早すぎる(3ヶ月で結論を出す)
  5. 一次情報が出てこない(現場の話が代行側に渡らない)

5つのうち1つだけなら立て直せます。3つ以上重なると、どの代行会社に頼んでも結果は同じになります。

実際に止まってしまった案件で一番多かったのは、「SNSや動画のことはよくわからないから」という理由で、代行業者に全部丸投げしてしまっている状態でした。悪気があるわけではなく、分からないものを任せるのは自然な判断です。ただSNSは、丸投げが一番効かない領域です。

1|社内に窓口が決まっていない

これが一番多く、一番影響が大きいです。

SNS運用は、月の中で細かいやり取りが何度も発生します。撮影日の調整、在庫の入れ替わりの共有、動画の確認、公開前の最終チェック。この窓口が決まっていないと、どれも「誰も返さない」状態になります。

社長が窓口のまま回らなくなるパターン

最初は社長が窓口で始まります。意思決定が早いので、立ち上がりはむしろ順調です。問題は2〜3ヶ月目で、繁忙期に入った瞬間にやり取りが全部止まります。

社長が窓口でも構いませんが、社長が動けない週の代わりの窓口を1人決めておいてください。そこだけで続く確率が大きく変わります。

2|方向性を決めずに丸投げしている

「プロに任せるので全部おまかせで」という依頼の仕方は、一見スムーズですが危険です。

代行会社は数字を出そうとするので、伸びやすい作り方に寄せます。その結果「運用代行を入れたら、なんか軽いノリの発信になってしまった」という状態が起きます。発信のハードルを下げると再生数は伸びますが、集まる客層が変わります。

決めるのは3つだけでいい

  • 自店が得意なこと・専門にしていること
  • 来てほしいお客さんを一言で言うと誰か
  • その人が来店前に不安に思っていること

この3つが決まっていれば、残りは代行側で回せます。逆にこの3つを代行会社が勝手に決めると、あとで必ずズレます。

3|再生数で評価している

毎月の打ち合わせが「今月は何回再生されましたか」から始まる会社は、だいたい途中でおかしくなります。

再生数を評価軸にすると、代行会社は再生数を取る作り方をします。それが店のブランドと合っているかは二の次になります。バズっても、来た層と買い手が違えば問い合わせはゼロです。問題は発信量ではなく設計です。

代わりに追う数字

追うべきは来店数・問い合わせ数・成約数です。細かい計測の仕組みがなくても、「SNS見ました」と言われた件数を記録するだけで十分始まります。

この考え方はSNSを頑張っている車屋ほど「再生数」を追いすぎているに詳しく書いています。

4|成果の判定が早すぎる

車は「今日見て今日買う」商材ではありません。数ヶ月後、1年後に動くお客様が大半です。

つまりSNSの役割は、まだ買うと決めていない潜在顧客に接触し続けて、買い替えのタイミングで思い出してもらうことです。この性質上、3ヶ月で「効果がなかった」と判定するのは、仕組みとしてほぼ無理があります。

ただし「何も変わっていない」は別

期間が必要だという話は、成果が出なくていいという意味ではありません。3ヶ月あれば、表示回数・最後まで見られた割合・プロフィールへのアクセスといった手前の数字は動きます。

ここが半年まったく動かないなら、それは期間の問題ではなく作り方の問題です。YouTubeが伸びない会社の共通点5つも参考になります。

5|一次情報が出てこない

最後がこれで、代行側としては一番どうにもできない部分です。

「その車を実際に触った経験」「お客様とのリアルな会話」「自分の店のこだわり」。これは外から調べて埋められません。ここが出てこないと、企画は一般論になります。どこの店でも作れる動画になり、結果として価格比較に戻ります。

逆に言えば、この一次情報が出てくる会社は強いです。普段お客様から聞かれていることを月に5個共有してもらえるだけで、企画は回り続けます。何を渡すべきかはSNS運用代行の依頼前に準備すべきことにまとめています。

代行会社側の落ち度も書いておく

発注側の話ばかりでは不公平なので、こちら側の失敗も書きます。

代行側の落ち度どう現れるか
業務範囲を曖昧にしたまま契約した「撮影は誰がやるのか」で3ヶ月目にもめる
連絡の頻度とルールを決めなかった企画を送っても返信が来ず、そのまま止まる
数字の報告が一覧だけだった次に何を変えるか決まらず、惰性で投稿が続く
続けられない本数で契約した店側の撮影負担が重く、素材が送られてこなくなる

この4つは代行会社が先に潰しておくべきことです。特に業務範囲は、撮影に来るのか・企画は誰が出すのか・コメントやDMはどこまで対応するのかを、契約前に文面で揃えておくべきものです。

立て直せた会社がやったこと

一度うまくいかなくなってから戻せた会社には、共通してやったことがあります。

  1. 窓口を1人に決めて、社長が動けない週の代役も決めた
  2. 月の本数を減らして、続けられるラインに戻した
  3. 評価指標を再生数から「SNS見ました」の件数に変えた
  4. お客様からよく聞かれることを、月に数個ずつ共有する習慣を作った

共通しているのは、やることを増やしていないという点です。全部減らすか、決めるかのどちらかです。

うまくいっている会社がやっている「月5分の習慣」

成果が出ている会社と、止まってしまう会社の差は、投入している時間の量ではありません。続いている会社は、短い習慣を1つだけ持っています。

それは月に一度、お客様から聞かれたことを書き出すというものです。朝礼のあとに5分、フロントと整備で「今月よく聞かれたこと」を3つずつ出してもらう。それをそのまま代行会社に送るだけです。

これが効くのは、企画のネタと一次情報が同時に手に入るからです。お客様が来店前に不安に思っていることは、そのまま動画のテーマになります。ネタ探しの会議も、ゼロから企画を考える時間も不要になります。

逆に、この5分が取れない状態のまま契約すると、代行会社は一般論で企画を埋めることになります。すると、どこの店でも作れる動画になり、再生はされても指名にはつながりません。結果として「効果がなかった」という結論に向かいます。

発注前にできる予防策チェック

契約前にこの6つが埋まっていれば、失敗する確率は大きく下がります。

  1. 窓口になる人と、その代役が決まっているか
  2. 得意なこと・来てほしい客・来店前の不安の3つを言葉にできているか
  3. 追う数字を再生数以外で決めたか
  4. 最低どれくらい続けるかを社内で合意したか
  5. 撮影に出せる人と時間を月単位で把握しているか
  6. 業務範囲を文面で確認したか

この6つを見て「自社では無理そうだ」と思ったなら、外注せずに自社運用から始める判断もありえます。線引きは車屋・バイク屋のSNS運用は外注すべきか、自社でやるべきかに整理しています。

よくある質問

運用会社を変えれば解決しますか?

原因が代行会社側にあるなら解決します。ただ、上の5つのうち3つ以上が当てはまっている場合は、変えても同じ結果になります。乗り換えを検討するなら、まず5つのどれが当てはまっているかを先に確認してください。自社側に原因がある状態で会社だけ変えても、3ヶ月後に同じ相談をすることになります。

本数を増やせば成果は出ますか?

設計が合っていない状態で本数を増やすと、合っていない投稿が増えるだけです。しかも撮影負担が増えて続かなくなります。まず1本の作り方を直してから、本数の話に進んでください。

社内に詳しい人がいないと依頼できませんか?

SNSに詳しい人は不要です。必要なのは車とお客様に詳しい人で、それは社内にいます。SNSの知識を持ち込むのが代行側の仕事なので、そこは心配しなくて大丈夫です。

まとめ

  • 失敗の共通点は、窓口なし・丸投げ・再生数評価・早すぎる判定・一次情報が出ない の5つ
  • 1つなら立て直せるが、3つ以上重なるとどこに頼んでも同じ結果になる
  • 代行側の落ち度は、業務範囲の曖昧さ・連絡ルールの不在・報告の薄さ・無理な本数
  • 立て直した会社は、やることを増やさず「減らす」か「決める」をした
  • 発注前の6項目が埋まっていれば、失敗する確率は大きく下がる

今日やることは1つです。窓口になる人と、その人が動けない週の代役を決めてください。これだけで続く確率が変わります。

うまくいっていない状態から相談したい方へ

株式会社8fectは、車屋・バイク屋に専門特化したSNS運用代行・映像制作会社です。二輪部品商3年、輸入車専門販売店5年を経て独立し、累計40社以上のYouTube・Instagram運用を支援してきました。業界の商流と現場のオペレーションが分かっている前提で、企画から撮影・編集・分析までお手伝いしています。

「他社で止まってしまった状態から立て直したい」というご相談も受けています。8fectのSNS運用代行は月額10万円〜が目安です(詳細は公式LINEで)。

この記事を書いた人

渡邊 大地(わたなべ だいち)/株式会社8fect 代表取締役

二輪部品商で3年、輸入車専門販売店で5年。EC立ち上げ、SNS運用、映像制作を売る側の現場で担当してきました。2026年1月に独立し、いまは中古車販売店などの車屋さん・バイク屋さんだけに特化して、YouTube・Instagramの運用代行と映像制作をしています(累計40社以上を支援)

大阪自動車青年会議所、近青協情報委員会、滋賀自動車整備振興会などで、車屋・バイク屋向けのSNS運用について講師を務めています。大阪府在住。